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年賀状じまい 届いた 返事に迷ったら【大丈夫】気まずさを消す“やさしいお礼”と【円満解決マナー】

「年賀状じまいをしたのに、相手から年賀状が届いてしまった…」

その瞬間、胸の奥がキュッとするような、気まずさや申し訳なさを感じる方は少なくありません。

はじめまして、『こよみ暮らし』を運営している、こよみです 。ふだんは金融機関で働きながら 、FP(ファイナンシャル・プランニング技能士)の知識も活かし 、暮らしのマナーや人間関係のコツについて発信しています。   

でも、どうぞ安心してください。 年賀状じまい後に年賀状が届くことは、実は毎年たくさんの人に起きている“普通のこと”です。

この記事では、あなたのそのモヤモヤした不安— 「返事は出したほうがいいの?」 「出したら『じまい』したことと矛盾しない?」 「どんな文面にすればいい?」 —を、ひとつずつやさしく解消していきます。

状況別の文例も豊富にまとめました。この記事を読めば、きっと「今日すぐ返事が出せる」安心した状態になれるはずです。

目次

年賀状じまい後に“届いてしまう”のは普通のこと! 気まずく感じなくて大丈夫

結論からお伝えします。 年賀状じまい後に届いてしまっても、あなたが気まずさや申し訳なさを感じる必要はまったくありません

それは、あなたの人格や誠意の問題ではなく、単なる「タイミングのズレ」や「相手の優しさ」が理由であるケースがほとんどだからです。

相手が「忘れていた/知らなかった」だけのケース

年末は誰にとっても慌ただしい時期。 郵便物も多く、あなたが出した「年賀状じまい」のお知らせ自体を、うっかり見落としていたり、読んだけれども忘れてしまったりしているケースは本当に多いです。

年末のバタバタで行き違いは起こるもの

あなたが「年賀状じまい」のハガキを送ったタイミングと、相手が年賀状を投函したタイミングの「ずれ」も必ず起きます。

たとえば、あなたが12月20日に「じまい」のハガキを出したとしても、相手は12月18日にはもう年賀状をポストに投函していたかもしれません。これは、もう仕方のない行き違いです。

「最後だから」という相手の“優しさ”であるケース

これは見落とされがちなのですが、とても大切なポイントです。

相手はあなたの「じまい」のお知らせを読んだうえで、 「今年が最後と書いてあったから、最後のご挨拶だけはしておこう」 という“気遣い”で送ってくれている可能性もあります。

これは、あなたとの関係を大切に思ってくれている、とても温かい証拠です。

【こよみの視点】年末年始の職場でわかる「行き違い」

私自身、仕事柄 、年末年始は本当に多くのお客様とのやり取りや、膨大な量の事務処理が発生します。   

そんな中では、どんなに気をつけていても「お知らせの見落とし」や「タイミングの行き違い」は起きてしまうものです。 これは、あなたの誠意の問題ではなく、単なる「年末あるある」のタイミングのズレにすぎません。

年賀状じまいは「関係切り」ではなく「お知らせ」

そもそも、年賀状じまいは「相手との関係を切る」ためのものではありません。

これは「喪中ハガキ」と似ています。 喪中ハガキは「“こちらから”は新年のご挨拶を控えます」というお知らせ(参照)であり、「あなたも私に出してはいけません」という禁止令ではないのです。   

「年賀状じまい」も同じです。「“私から”の年賀状は今年で卒業しますね」というお知らせ。 だから、相手から届いたとしても、あなたが自分を責める必要はまったくないのです。

返事は必要?【結論:お礼として“出す”が一番やさしい選択】

結論として、もしあなたが少しでも「どうしよう…」と迷うなら、お礼として返事を出すのが一番“やさしい”選択です

「じまい」したルールを守ることより、相手の「気持ち」を受け取ることのほうが、多くの場合、大切だからです。

「相手の気持ちを受け取る」ことが大事

年賀状が届いた、ということは、相手があなたに「気持ち」を向けてくれたということです。 ここで返事を出すことは、相手の好意をやわらかく受け取り、あなたの丁寧さを伝えることにつながります。

また、返事をすることで、もしかしたら相手が感じているかもしれない「あ、じまいって言ってたのに送っちゃったかな…」という小さな不安を解消してあげることにもなります 。お互いにとって“やさしい”着地点になります。   

年賀状じまいと「お礼の返事」は矛盾しない

「年賀状じまいしたのに返事を出したら変じゃない?」という心配は、まったく不要です。

あなたは「新年のご挨拶(年賀状)」を出すのをやめただけ。 「“いただいたご挨拶”へのお礼」を返すのは、年賀状じまいと何ひとつ矛盾しません

むしろ、「最後にいただいたご挨拶、嬉しかったです」と伝える、とても自然な流れです。

【こよみの視点】小さな「お礼」が、長いご縁を育む

私は仕事を通じて、本当に多くの方の人生の節目やご家族との関係を見てきました 。   

“ご縁”というのは、本当にささいなすれ違いでギクシャクしてしまうものです。 逆に、こうした「年賀状じまい」のような小さな節目で、いかに相手を思いやった対応(=お礼)ができるかが、その後の長いお付き合いの信頼関係を決めるのを見てきました。

ルール(じまい)を守ることより、相手の気持ち(好意)に感謝を返すことのほうが、大人の関係性においてはよほど大切だと感じています。

一度返しても「再開」にはなりません(安心してください)

「一度返したら、また来年も…と再開になってしまうのでは?」という不安もあるかもしれません。

大丈夫です。 返事の文章に「今後は年賀状は控えさせていただきます」というワンフレーズを添えれば、相手も必ず理解してくれます。その方法は、次の章で詳しくご紹介しますね。

【状況別】すぐに使える「やさしい返事」の文例集

では、具体的にどんな返事を書けばよいでしょうか。 ここでは、「シンプルにお礼だけ伝える」パターンと、「お礼+改めて“じまい”を伝える」パターンの2つをご紹介します。

パターン①:シンプルにお礼だけ伝える(理由を書かない)

相手が「じまい」を知っていて、あえて「最後だから」と送ってくれた場合や、今後も普通にお付き合いが続く親戚や親しい友人などには、これだけで十分です。 あえて「じまい」のことに触れない、スマートな対応です。

文例①(シンプル)

新年のご挨拶をいただき、ありがとうございました。
本年が〇〇様にとって穏やかで実り多い一年となりますよう、お祈り申し上げます。

パターン②:やんわりと「今年限り」を伝える(丁寧な線引き)

「来年以降は、お互いに負担をなくしたい」と明確に伝えたい場合は、このパターンがおすすめです。 関係性を壊さない、“大人のやわらかい線引き”です。

文例②(やんわり丁寧)

この度はご丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました。
心のこもったお言葉、とても嬉しく拝見いたしました。
勝手ながら、本年より年賀状でのご挨拶は控えさせていただきますが、
変わらずよろしくお願いいたします。

相手との関係性別 文例集

より具体的な、相手別の文例です。

友人向け(カジュアル)

年賀状ありがとう! うれしく読ませてもらったよ。
こちらは今年から年賀状をお休みしていて、お返事だけ失礼します。
またLINEするね! 良い一年になりますように。

職場・仕事関係向け(丁寧)

ご丁寧なご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
勝手ながら、年賀状でのご挨拶は本年より控えさせていただきますが、
変わらぬお付き合いをお願いできれば幸いです。

親戚・義家族向け(より丁寧に)

年賀状をありがとうございました。
温かいお言葉をいただき、嬉しく拝読いたしました。
こちらは本年より年賀状を失礼させていただいておりますが、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

【こよみの視点】職場で大切なのは「形式」より「意思」

仕事関係  で特に大切なのは、「年賀状という形式」よりも「本年もよろしくお願いします」という業務連携の意思を伝えることです。   

私もITパスポートの資格を持っていますが 、今はビジネスの挨拶も多様化しています。 お礼を返しつつ、「今後も業務でよろしくお願いします」という意思をきちんと伝えることが、社会人としての信頼につながります。   

1月7日を過ぎたら「寒中見舞い」が最強のツール

もし、「どうしよう…」と迷っているうちに松の内(1月7日)を過ぎてしまったら、迷わず「寒中見見舞い」を使いましょう。

寒中見舞いは「丁寧なお返し」に最適

寒中見舞いは、年賀状のお礼が遅れた場合にも使える、とても便利なツールです。 これを使うことで、

  1. 年賀状をいただいたお礼
  2. 返事が遅れたことへの(暗黙の)お詫び
  3. 年賀状じまいのお知らせ(再告知)

この3つを、一度に、かつ最も丁寧な形で伝えることができます。

寒中見舞いの文例(年賀状じまい+お礼)

年賀状じまいを伝えるのに最適な形式です。

寒中お見舞い申し上げます。

この度はご丁寧な新年のご挨拶をいただき、ありがとうございました。
勝手ながら、年賀状でのご挨拶は本年より控えさせていただきましたが、
温かいお気遣いに心より感謝申し上げます。

厳寒の折、皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。

「返事を出さない」選択肢と、角が立たないフォロー術

もちろん、あえて「返事を出さない」という選択肢もあります。 ただし、これは相手との関係性によります

関係性が疎遠な場合の考え方

以下のような「年賀状だけのつながり」の場合は、返事を出さなくてもマナー違反にはなりません。

  • 数年以上会っていない
  • 連絡先(電話やLINE)を交換していない
  • お互い、近況をほぼ知らない

この場合、相手も「じまいのお知らせ、届いたかな」程度で、返事がないことを深く気にしていない可能性が高いです。

どうしても気まずい時の「フォローLINE」例

とはいえ、何もしないのは自分の気持ちがスッキリしない…という場合。 そんな時は、LINEやSNSのメッセージで、短くお礼を送るのが一番スマートな方法です。

文例(LINEやSNS)

あけましておめでとう! 年賀状ありがとう。
こちらは今年から年賀状をお休みしていて、ひと言だけご挨拶させてね。
良い一年になりますように!

これで十分です。2行で、お互いに角が立たず、スッキリします。

まとめ:その気まずさは「優しさ」の証。迷ったら“返す”が円満な新年への近道です

最後に、大切なことをまとめます。

  • 年賀状じまい後に年賀状が届くのは「普通のこと」
  • 相手の好意に感謝する気持ちで返せばOK
  • お礼の返事は「じまい」と矛盾しない
  • 寒中見舞いは、お礼と「じまい」の再告知を兼ねられる便利なカード

あなたが今感じている「気まずさ」や「申し訳なさ」。

それは、あなたが相手の方とのご縁を大切に思っているからこそ生まれる、とても“やさしい感情”です。

社会人として「信頼」はとても大切ですが 、その信頼は日々の小さな「気遣い」の積み重ねでしか築けません。 あなたのそのやさしい気持ちが文章ににじみ出れば、どんな形で返しても失礼にはなりませんよ。   

どうか、スッキリした気持ちで、あなたらしい穏やかな新年をスタートしてくださいね。

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このブログを運営している人

はじめまして、こよみです。
料理や掃除、季節の行事から人間関係の小さなコツまで、暮らしにまつわる疑問を探求し、試行錯誤を重ねるでのが私のライフワークです。
モットーは、『どんな小さな疑問も、暮らしを豊かにするヒントになる!』

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