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年賀状じまい、やっぱり再開!後悔しない「言い方」と文例【タイミング別】

こんにちは、「こよみ暮らし」のこよみです 。   

「年賀状じまい」をして数年。

SNSやメールでの手軽なやり取りにすっかり慣れたけれど、年始にふと届いた一通の年賀状を見て、「やっぱり、また出したいな」と感じたことはありませんか?

一度はやめた年賀状を、もう一度再開したい——。

そのお気持ち、決して珍しいことではありませんし、何も恥ずかしいことではありません。慌ただしい毎日の中で、ふと立ち止まって「これでよかったのかな?」と考えることは、暮らしを大切にしているからこそ、ですよね 。   

この記事では、年賀状じまいをしたけれど再開したい、と悩んでいるあなたへ、マナーや上手な「言い方」、再開の「タイミング」、そして具体的な文例まで、詳しく、そして、あたたかく解説していきます。

目次

なぜ?「年賀状じまい」を後悔する人と再開したくなる心の動き

結論から言えば、それは「効率」や「便利さ」だけでは測れない、「人とのつながりを大切にしたい」という心が、あなたの中で再び動き出した証拠です。

ここ数年で「年賀状じまい」という言葉はすっかり定着しました。

高齢になったから。 準備の手間や費用が負担だから。 SNSやLINEで十分つながっているから。

理由はさまざまですが、多くの場合、「もう十分だろう」「時代も変わったし」という、ある種の「合理的な判断」が背景にあります。

しかし、いざ完全にやめてみると……

  • 年始にポストを開けても、シーンと静かで寂しい。
  • 「あの人、どうしているかな?」と、ふと顔が浮かぶ。
  • SNSではわざわざ言わない「元気ですか」のひとことを、やっぱり届けたい。

そんな気持ちが、自然と湧いてくることがあります。

人とのつながりは、効率や便利さという物差しだけでは測れない、あたたかく、少しアナログな部分に支えられているのかもしれません。

私(こよみ)は金融機関で働く中で、本当に多くのお客様のライフプランに触れてきました 。子育てに奮闘される時期、お仕事が忙しい時期、そしてセカンドライフを迎えられる時期……。   

人生のステージが変われば、優先順位が変わるのは当然のことです。

年賀状じまいを決めた時と、今のあなたの生活や心境は、きっと変化しているはず。

それはまるで、一度「もういいかな」と解約した保険や積立を、家族構成の変化や将来への考え方の変化で「やっぱり必要だ」と見直すのに似ています。

だから、「やっぱり再開したい」と思うのは、ご自身の人生や人間関係を大切に見直した結果。ごく自然で、とても素敵な心の動きなのです。

「一度やめたのに…」年賀状の再開は失礼?マナー的に問題なし!

結論から申し上げますと、年賀状じまいを再開することは、マナー的にまったく問題ありません。むしろ、私はとても素敵なことだと思います。

「一度やめる、と宣言した手前、なんだか気まずい……」 「今さら送ったら、相手は『どうしたの?』と迷惑に思うかも……」

そんな心配をされるお気持ち、よくわかります。

ですが、逆の立場で考えてみてください。

もし、数年前に「年賀状じまいをします」と連絡をくれた友人から、ある日、「色々考えたけれど、やっぱりあなたと新年のご挨拶を交わしたいと思いました」という、あたたかい言葉が添えられた年賀状が届いたら……どうでしょう?

「気まぐれだな」と呆れるでしょうか? いいえ、きっと「こちらこそ、ありがとう」「元気そうでよかった」と、心が温かくなるのではないでしょうか。

人の気持ちは変わるものです。数年前に「終わり」と決めたときとは、今のあなたの生活も、人間関係に対する考え方も変化しているはず。

「再開」という行動そのものが、「あなたとのつながりを、これからも大切にしたいです」という、何より誠実な気持ちの表れなのです。

恥ずかしさや気まずさよりも、その「またご挨拶をしたい」という素直な気持ちを大切にしてください。それこそが、一番の「マナー」です。

年賀状じまいから再開するベストなタイミングはいつ?

再開のタイミングで最も大切なのは、「唐突感」をなくし、相手に自然に受け取ってもらうことです。

「どうしたんだろう?」と相手を戸惑わせないための、上手な“タイミング選び”を意識しましょう。ご自身の気持ちや相手との関係性に合わせて、ベストな方法を選んでみてください。

タイミング①:【王道】新年の年賀状として(1月1日)

最もスムーズで、一般的なのがこの方法です。

元旦に届く年賀状に、「昨年までお休みしていましたが、またご挨拶をさせていただきます」といったひと言を添えてお送りします。

  • メリット:
    • 一番自然で、新年のご挨拶として気持ちよく受け取ってもらえます。
  • デメリット:
    • 相手はあなたから来るとは思っていないので、相手が年賀状の準備を終えた後だと「しまった、私も出せばよかった」と恐縮させてしまう可能性があります。
  • こよみのおすすめ:
    • 「年賀状じまい」の連絡を一部の人にしかしていない、あるいは、なんとなくフェードアウトしていた、という方にはこの方法が一番シンプルでおすすめです。

タイミング②:【丁寧】事前の連絡(11月~12月上旬)

年賀状シーズンが始まる前の11月から12月上旬のうちに、「今年から年賀状を再開しようと思っています」と、メールやSNS、あるいは手紙で伝える方法です。

  • メリット:
    • 非常に丁寧で、誠実な印象を与えます。
    • 「再開します」と伝えることで、相手も「では私も」と年賀状を準備する時間ができます。相手に「自分だけ送っていない」という気まずさを感じさせない、最大の配慮になります。
  • デメリット:
    • 年賀状の準備とは別に、「事前連絡」という一手間がかかります。
  • こよみのおすすめ:
    • ビジネス関係の方や恩師、目上の方には、この方法が最も好印象です。相手の準備や気持ちを気遣う、大人の対応と言えるでしょう。私も仕事柄、この「ひと呼吸おく配慮」はとても大切にしています 。   

タイミング③:【控えめ】寒中見舞いとして(1月7日以降)

年が明けて、松の内(一般的に1月7日)が過ぎてから、「寒中見舞い」のかたちで再開を知らせる方法です。

  • メリット:
    • 「いきなり年賀状は気まずい」と感じる方でも、寒中見舞いというワンクッションを置くことで、控えめに再開の意思を伝えられます。
    • 年始に相手から年賀状が届いた場合、そのお返事として「実は私も再開したかった」と伝えるのに最適です。
  • デメリット:
    • 新年のご挨拶(元旦)というタイミングからは外れてしまいます。
  • こよみのおすすめ:
    • 「年が明けてから、やっぱり再開すればよかった…」と後悔した方や、「年始に相手から届いたのを見て、再開を決めた」という方にぴったりです。「寒中お見舞い申し上げます。ご丁寧な年賀状をいただきありがとうございました。私も本年からまたご挨拶を再開したく思っております」とつなげれば、とても自然です。

【再開の言い方】相手にどう伝える?3つの基本コツ

再開を伝えるとき、最も大切なのは「やめた理由」や「再開の理由」を難しく説明することではありません。

大切なのは、「謝罪」ではなく「前向きな気持ちの変化」として、素直な言葉で伝えることです。

以下の3つのコツを意識するだけで、あたたかく、誠実な「言い方」になります。

コツ①:「お詫び」ではなく「心境の変化」を伝える

「やめてしまって申し訳ありませんでした」といった「謝罪」の言葉は、かえって相手を恐縮させてしまいます。

それよりも、「あなたのことを思って、気持ちが変わりました」というポジティブな変化として伝えましょう。

  • NG:「ごめんなさい」
  • OK:「一度は区切りをつけましたが、やはりご挨拶を続けたいと思いました」

コツ②:相手への「感謝」を添える

特に、あなたが「じまい」をした後も、変わらず年賀状を送ってくれていた方へは、ぜひ感謝の気持ちを伝えましょう。

  • 例:「これまで変わらずご丁寧なお付き合いをいただき、心より感謝申し上げます」
  • 例:「毎年あたたかいお便りをいただき、ありがとうございました」

このひと言があるだけで、相手は「送り続けていてよかった」と安心してくれるはずです。

コツ③:「これから」への「意欲」を伝える

「またよろしくお願いします」という、未来に向けた前向きな言葉で締めくくりましょう。

「一時的な気まぐれではない」という誠実さが伝わり、相手も喜んでお付き合いを再開してくれます。

  • 例:「これからもどうぞよろしくお願いいたします」
  • 例:「今後とも変わらぬお付き合いのほど、お願い申し上げます」

すぐに使える!年賀状じまい再開の文例集【相手別】

ここでは、すぐに使える「年賀状再開の文例」を、送る相手別にご紹介します。

ご自身の状況や相手との関係性に合わせて、アレンジして使ってみてください。

文例①:友人・知人への一般的なご挨拶

シンプルで汎用性が高く、相手を選ばず使えます。

昨年まで年賀状を控えておりましたが、

新年のご挨拶をまたお届けしたくなり、再開いたしました。

ご無沙汰しておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

文例②:特に親しい友人へ(カジュアル)

堅苦しい挨拶は抜きにして、素直な気持ちを伝えましょう。

年賀状じまい、とか言ってたけど(笑)

やっぱり〇〇ちゃんには「あけおめ!」って言いたくなりました。

去年はなかなか会えなかったけど、今年こそランチ行こうね!

2024年もどうぞよろしく!

文例③:親戚や恩師など目上の方へ

丁寧な言葉遣いと、相手の健康を気遣うひと言を添えると、より心が伝わります。

しばらくご無沙汰しておりましたが、

皆様とのあたたかな繋がりを思い返し、

本年よりまた年賀のご挨拶をさせていただきたく存じます。

お変わりなくお過ごしでしょうか。

どうぞお身体に気をつけて、幸多き一年をお過ごしください。

文例④:ビジネス・仕事関係の方へ

日頃の感謝と、今後への変わらぬお付き合いをお願いする、誠実な文面が適しています。

一度年賀状を控えさせていただいておりましたが、

日頃のご厚情に深く感謝し、今年から再開させていただきました。

本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

【最重要】文例⑤:「じまいハガキ」を“送った相手”への言い方

読者の皆さんが一番気になっているのが、このケースかもしれません。

一度「終わります」というご挨拶状を正式にお送りした方には、そのことにひと言触れるのが、最も誠実な「言い方」です。気まずいからと、そのことに一切触れずに再開すると、かえって相手を「あれ?」と混乱させてしまいます。

一昨年は年賀状じまいのご挨拶を差し上げましたが、

誠に勝手ながら、本年よりご挨拶を再開させていただくことにいたしました。

〇〇様(相手の苗字)とのご縁を今後とも大切に育んでまいりたいと存じます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

「勝手ながら」という言葉を使いつつ、「あなたとのご縁を大切にしたい」という前向きな理由を添えるのがポイントです。

年賀状を再開するときの小さな注意点(Q&A)

最後に、再開するにあたっての小さな疑問や注意点をQ&A形式でまとめます。

Q1:全員に送るべき?

A:いいえ、その必要はまったくありません。

年賀状じまいで、ある意味「お付き合い」は一度リセットされています。これを機に、「義務感」で出していたお付き合いはやめ、「この人には、やっぱり送りたい」と心から思える相手だけに送る、という選び方で大丈夫です。

あなたの「またつながりたい」という素直な気持ちを、一番大切にしてください。

Q2:「じまい」の連絡をした相手には、やっぱり「ひと言」必要?

A:はい、ぜひ添えてください。

文例⑤でもご紹介したとおり、「じまい」の連絡をした相手に何も書かずに送ると、相手は「どういう心変わりだろう?」「去年は送らないって言ってたのに…」と戸惑ってしまいます。

「気持ちが変わりました」「またご挨拶させてください」という、たった一言が、相手の「?」を「嬉しい!」という気持ちに変えてくれます。

Q3:全部「紙」でないとダメ?SNSやメールは?

A:もちろん、すべて紙で出す必要はありません。

時代の変化に合わせて、柔軟に考えるのが「こよみ暮らし」流です 。   

例えば、「再開します」というご挨拶はメールやSNSで伝え、特に親しい人や目上の方、紙の年賀状をくれた方には、実物の年賀状をお送りする、という「ハイブリッド型」もとても賢い方法です。

実際に久しぶりにペンを走らせると、相手の顔を思い浮かべるあたたかい時間になり、「書いてよかった」と感じる方も多いようです。

まとめ:「また、よろしくお願いします」は暮らしを豊かにするご挨拶

「年賀状じまいをしたのに、また出したくなった」——。 それは、あなたが人とのつながりを大切に思う、とてもあたたかい心を持っている証拠です。

人生のステージが変われば、人との付き合い方や、大切にしたいことが変わるのは当たり前のこと。

再開は、過去の決断を「覆す」ことではありません。 それは「今のあなたの素直な気持ち」を、きちんと形にすることです。

私の仕事でもそうですが、人生は「見直し」と「再スタート」の連続です 。一度立ち止まって「じまい」を考えたからこそ、その「つながり」の本当のあたたかさや大切さに、改めて気づくこともあります。   

素直な言葉で、「またご挨拶をさせてください」と伝えれば、それだけで十分です。

心を込めた一枚の年賀状が、また新しいご縁や、久しぶりの笑顔を運んでくれるかもしれません。

あなたの「また、よろしくお願いします」という気持ちを、今年は素直に届けてみませんか。

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このブログを運営している人

はじめまして、こよみです。
料理や掃除、季節の行事から人間関係の小さなコツまで、暮らしにまつわる疑問を探求し、試行錯誤を重ねるでのが私のライフワークです。
モットーは、『どんな小さな疑問も、暮らしを豊かにするヒントになる!』

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