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おせち手作りは段取りが9割!年末を心豊かに楽しむための準備スケジュール

おせち料理の意味を知ると、「今年は自分でも作ってみようかな」という気持ちが湧いてきますよね。でも、品数が多くて何から手をつければいいのか、考えるだけで大変そう…と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、初めての方でも無理なくおせち作りに挑戦できるよう、事前の心構えや準備から、当日の具体的なスケジュール、そして完成後の保存方法まで、一連の流れを詳しくご紹介します。

今年こそ手作りに挑戦したい、毎年作っているけど段取りが大変…と感じているあなたのための、実践的なガイドです。

目次

おせち作りを始める前の「心構え」と「準備」

おせち作りは、調理を始める前の「準備段階」が成功の9割を占めると言っても過言ではありません。ここでしっかり計画を立てることで、年末の忙しい時期でも心に余裕が生まれます。

まずは「何品作るか」を決めよう

最初から全てを手作りしようと意気込む必要は全くありません。大切なのは、家族が喜ぶものを、無理のない範囲で作ること。まずは「これだけは作りたい」という3~5品を決めるところから始めましょう。

例えば、「栗きんとんと伊達巻は手作りして、黒豆や田作りは市販のものを活用する」といった「手作り」と「市販品」のハイブリッド型も、賢い選択肢の一つです。完璧を目指ず、楽しむ気持ちを大切にしてくださいね。

買い物は3回に分けるのが成功の秘訣

年末のスーパーは大変混雑しますし、一度に全ての食材を買うのは重労働です。買い物は計画的に3回に分けるのが、ベテラン主婦の知恵ですよ。

  1. 1回目(~12/25頃):保存のきく乾物・冷凍品・調味料 黒豆や昆布などの乾物、塩数の子、栗の甘露煮の瓶詰め、冷凍できる海老などを早めに購入しておきます。醤油やみりん、お酢などの調味料も意外と多く使うので、この時期にチェックしておくと安心です。
  2. 2回目(12/26~27頃):日持ちする根菜類や卵 ごぼう、れんこん、人参、里芋などの根菜類や、卵、こんにゃくなどを購入します。
  3. 3回目(12/29~30頃):生鮮食品や飾り葉 お刺身や焼き魚用の魚、お雑煮用の鶏肉、かまぼこなどの生鮮食品はこのタイミングで。れんこんは変色しやすいため、直前に買うのがおすすめです。

年末の冷蔵庫を制する者が、おせちを制す

おせち作りで意外な壁となるのが「冷蔵庫のスペース問題」。作り置きしたお料理や下ごしらえした食材で、あっという間に冷蔵庫はいっぱいになります。

おせち作りを始める前に、まずは冷蔵庫の中を整理し、おせち専用のスペースを確保しておきましょう。使いかけの調味料をまとめたり、賞味期限切れのものがないかチェックするだけでも、大きなスペースが生まれますよ。

年末から逆算!おせち作り【完全網羅】スケジュール

さあ、準備が整ったらいよいよ調理開始です。日持ちする順番に、余裕を持って取り掛かりましょう。ここでは、【網羅版】おせち料理の中身一覧でご紹介したお料理をすべて網羅したスケジュールをご提案します。

【12月25日~27日頃】日持ちする酢の物からスタート

まず取り掛かるのは、日持ちがして、むしろ時間を置いた方が味がなじんで美味しくなるお料理です。年末の本格的な慌ただしさが始まる前に、ここまで終わらせておくと心にぐっと余裕が生まれます。

  • 紅白なます
  • たたきごぼう
  • 菊花かぶ
  • 酢れんこん
  • コハダの粟漬け

【12月28日~29日頃】時間のかかる煮物と、一部の口取りを

次はおせちの主役級、煮物の準備です。じっくり時間をかけて味を含ませていきましょう。日持ちのする甘い口取りもこのタイミングで仕込んでおくと、大晦日の作業がぐっと楽になります。

  • 黒豆:豆を戻す時間も含めると時間がかかるので、早めに着手するのがおすすめです。
  • 数の子:塩数の子の場合、塩抜きに丸一日ほどかかります。この時期から塩抜きを始め、出汁に漬け込んで味を染み込ませておきましょう。
  • 田作り(ごまめ):しっかり冷ます時間も考慮して、この時期に作っておくと安心です。
  • 煮しめ(筑前煮):里芋、たけのこ、しいたけ、手綱こんにゃく、くわいなどを、時間をかけてじっくり煮含めます。
  • 昆布巻:煮しめと同様に、コトコト煮込む時間が必要です。
  • 栗きんとん:冷蔵庫で数日間保存可能です。むしろ味がなじんで美味しくなります。
  • お多福豆、金柑の甘露煮:これらも日持ちするので、先に作っておきましょう。
  • 焼き物の下準備:海老や鰤などをタレに漬け込んでおくと、当日は焼くだけで済みます。

【12月30日~31日】出来立てが美味しい焼き物・口取りと、仕上げの盛り付け

いよいよ大晦日が近づいてきました。この2日間は、出来立てが美味しいものや、仕上げの作業が中心です。

  • 焼き物:下味をつけておいた海老などを焼き上げます。もこのタイミングで調理しましょう。
  • 口取り伊達巻錦卵は、やはり出来立てのふわふわ感が格別です。
  • 仕上げ紅白かまぼこを飾り切りしたり、ちょろぎを準備したりします。
  • 盛り付け:すべての料理がそろったら、いよいよお重への盛り付けです。一つひとつに込められた意味をかみしめながら、彩りよく詰めていく時間は、おせち作りのクライマックス。とても楽しいひとときです。

知っておきたい「盛り付け」と「保存」のコツ

最後の仕上げである「盛り付け」と、美味しくいただくための「保存」。ここにもちょっとしたコツがあります。

華やかに見せる「盛り付け」の基本

お重に詰める際は、隙間なく詰めるのが基本です。彩りを考え、同系色が隣り合わないように配置すると美しく見えます。

  • 仕切りを活用する:笹の葉や葉らん(バラン)で仕切ると、味移りを防ぎ、見た目も上品になります。
  • 小鉢やカップを使う:黒豆やなますなど汁気のあるものは、柚子釜や小さな器に入れると立体感が出ます。
  • 高さを出す:かまぼこや伊達巻など、少し立てかけるように詰めると、のっぺりせず動きが出ます。

美味しさを保つ「保存方法」

手作りのおせちは、保存料を使っていないため日持ちに注意が必要です。

  • 完全に冷ましてから保存:温かいまま蓋をすると、水滴がついて傷みの原因になります。必ず粗熱を完全にとってから冷蔵庫へ入れましょう。
  • 煮物は火入れをする:筑前煮などの煮物は、2~3日に一度、鍋で火を通し直す(火入れする)と、より長持ちします。
  • 小分けにして冷蔵・冷凍:食べきれない分は、清潔な保存容器に小分けにして冷蔵保存します。栗きんとんや昆布巻きなどは冷凍保存も可能です。

まとめ

一見すると難しそうなおせち作りも、事前の計画と段取り次第で、驚くほどスムーズに進めることができます。

  • 準備:作る品数を絞り、買い物は分散。冷蔵庫のスペース確保が鍵。
  • スケジュール:日持ちする酢の物から始め、煮物、焼き物と計画的に進める。
  • 仕上げ:盛り付けは彩りと立体感を意識し、保存はしっかり冷ましてから。

このスケジュールは、ただの料理の手順ではなく、一年を穏やかに締めくくり、清々しく新年を迎えるための、心豊かな儀式なのかもしれません。ぜひ、手作りおせちで特別な新年を迎えてみてくださいね。

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このブログを運営している人

はじめまして、こよみです。
料理や掃除、季節の行事から人間関係の小さなコツまで、暮らしにまつわる疑問を探求し、試行錯誤を重ねるでのが私のライフワークです。
モットーは、『どんな小さな疑問も、暮らしを豊かにするヒントになる!』

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