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こよみ | 資産防衛のFP
2級FP技能士 / 元・金融実務家


「世間体より実利」がモットーの戦略的・出戻り会社員。金融実務で1,000名以上の相談を受けた経験から、「損しない・疲れない」暮らしの最適解を発信中。




✅ 保有資格・実績

・2級FP技能士 (国家資格)

・ITパスポート

・金融実務経験10年以上



FP2級合格証

※個人情報保護のため氏名・番号は伏せていますが、正規の合格証書です。





趣味はExcelでの完璧なおせち工程表作り🍱

現在のミッション:住居費圧縮で資産形成に全振り中。

【FP解説】「もう限界…」辞める前に知りたい休職代行とは?退職代行との違いとお金の不安

こんにちは!40代FPの「こよみ」です🌱

毎日の通勤電車、「もう限界…」「今すぐ辞めてしまいたい…」と思いながら、重い足取りで職場へ向かっていませんか?
真面目で責任感の強い人ほど、自分の心と体が悲鳴を上げるまで、ギリギリまで耐えてしまいがちです。

でも、少しだけ待ってください。
「退職」という大きな決断をしてしまう前に、あなたに知っておいてほしいもう一つの選択肢があります。

それが、最近テレビのニュースなどでも取り上げられ、注目を集めている『休職代行』です。

この記事では、現役FPである私が、退職代行との違いや、休むときに誰もが一番不安に感じる「お金のこと(傷病手当金など)」について、やわらかく解説します。

心がポキッと折れてしまう前に。まずは自分を守るための「正しいお休み」の取り方を、一緒に見ていきましょう☕️

休職代行と退職代行の違いや休職中の傷病手当金について解説するFPのイラスト
目次

はじめに:今の仕事、本当に「辞めたい」ですか?

毎日がツラくて苦しいと、頭の中が「とにかく辞めるしかない」という考えでいっぱいになってしまいますよね。でも、少しだけ深呼吸をして、自分の心に問いかけてみてください。

「退職」の前に「休職」という選択肢を持とう

「今の仕事から逃げたい!」という強い気持ちの裏側には、実は「ただ、少しゆっくり休みたいだけ」「人間関係のストレスから離れて、心と体を回復させたいだけ」という本音が隠れていることがよくあります。

心身が限界を迎えて、正常な判断ができない状態での「退職」はとても危険です。収入が途絶える不安から、焦って次の仕事を決めてしまい、また同じように苦しんでしまう…という悪循環に陥ることも少なくありません。

そんな時、あなたを守るための正当な権利として用意されているのが「休職」という制度です。
会社と完全に縁を切ってしまうのではなく、一旦距離を置いて「自分を回復させるための安全な時間」を作ることができます。

最近ニュースでも取り上げられる「休職代行サービス」とは?

とはいえ、「威圧的な上司に『休みたい』なんて絶対に言えない…」「診断書を出しても、嫌味を言われたり、受け取ってもらえなかったらどうしよう…」と、言い出せずに一人で抱え込んでいる方も多いはずです。

そこで最近、救いの手として利用者が増えているのが『休職代行サービス』です。
今朝もテレビのニュースで特集されているのを見かけましたが、それだけ「会社を休むことすら言い出せずに、ギリギリの状態で悩んでいる人」が今の日本には多いのだと痛感しました。

休職代行とは、その名の通り「あなたの代わりに会社へ連絡し、休職に必要な手続きのやり取りをサポートしてくれるサービス」です。

「自分で直接、会社や上司と話さなくていい」。その事実があるだけで、張り詰めていた心の糸が、少しだけフッと軽くなりませんか?

休職代行と退職代行の「決定的な違い」

「代わりに会社へ連絡してくれる」という点では同じように見える2つのサービスですが、実はその役割と目的には決定的な違いがあります。

目的の違い(関係を断つか、回復を待つか)

一番の大きな違いは、「会社との関係をどうするか」というゴールです。

  • 退職代行:会社との関係を「断つ」

    もう二度と今の会社には戻らない、雇用契約を終わらせるための最終手段です。
  • 休職代行:会社との関係を「お休みして、回復を待つ」

    会社の従業員という立場はそのままに、一定期間仕事から離れて、心と体の回復に専念するための手段です。

「上司の顔を見るのもイヤ!」という状態のときは退職しか見えなくなりがちですが、冷静になってみると「仕事内容や同僚は好きだけど、今の部署(または特定の人間関係)だけが限界」というケースも多いものです。休職というクッションを挟むことで、将来的に部署異動をして復帰する、といった選択肢を残すことができます。

休職代行が代わりにやってくれること一覧

では、具体的に休職代行にお願いすると、どんなことを代わりにしてくれるのでしょうか?
主なサポート内容は以下の通りです。

  • 会社への休職の申し入れ(「明日からお休みします」という連絡)
  • 診断書の提出代行(郵送などの手配サポート)
  • 会社(人事や総務)との事務的なやり取りの仲介
  • 私物の引き取りや、会社への返却物の郵送サポート

最大のメリットは、「威圧的な上司や、苦手な職場の人間と一切直接話さずに済む」ということです。必要な事務連絡は代行業者が間に入ってくれるため、あなたはただ自宅でゆっくり休むことだけに専念できます。

どんな人が休職代行を使うべき?

休職代行は、以下のような悩みを抱えている方に特におすすめです。

  • 心療内科などで「休職が必要」という診断書をもらったのに、怖くて上司に出せない人
  • 自分で休みたいと伝えたら、「人が足りない」「無責任だ」と引き止められてしまった人
  • 辞めたい気持ちはあるけれど、貯金がなく、転職活動をする気力も残っていない人

特に「気力が残っていない」「お金が心配」という方は、焦って退職代行を使う前に、まずは休職代行で「安全基地」を確保することが何より大切です。

【FPが解説】一番の不安「休職中のお金」はどうなる?

「限界だから休みたい。でも、休んだらお給料がなくなる…生活費はどうしよう?」
休職をためらう最大の理由は、やはり「お金の不安」ですよね。毎月の家賃や生活費を考えると、無理をしてでも働き続けるしかないと思い詰めてしまう気持ち、痛いほどよくわかります。

でも、安心してください。会社員には、万が一心や体が限界を迎えてしまったときに、あなたの生活を守ってくれる公的な制度がしっかりと用意されています。

生活費の支えになる「傷病手当金」の仕組み

病気やケガで会社を休まざるを得なくなった場合、加入している健康保険から「傷病手当金(しょうびょうてあてきん)」という生活保障のお金を受け取ることができます。
うつ病や適応障害といった、過労やストレスによるメンタル不調ももちろん対象になります。

  • もらえる金額の目安:おおよそ、今までのお給料の「3分の2」程度
  • もらえる期間:支給開始から最長で1年6ヶ月

今までの100%のお給料とはいきませんが、それでも生活のベースとなる金額が1年半も保証されると考えれば、少し心が軽くならないでしょうか?
これを受け取るには医師の「診断書」が必要になるため、まずは心療内科やメンタルクリニックを受診することが大切なお金を守る第一歩になります。

💡さらに詳しく知りたい方へ
傷病手当金の詳しい支給条件や計算方法については、以下の公的機関のサイトも参考にしてください。
参考:全国健康保険協会「傷病手当金|給付と手続き」

休んでいる間の「社会保険料」はどうやって払うの?

ここで一つ、お金の専門家であるFPとして絶対にお伝えしておきたい重要な注意点があります。

それは、「休職してお給料がゼロになっても、毎月の社会保険料(健康保険や厚生年金)や住民税の支払いは続く」ということです。

普段はお給料から自動的に天引きされていますが、休職中はそれができません。そのため、「会社が指定する口座に、毎月自分で振り込む」といった対応が必要になります。
この仕組みを知らずに休職してしまうと、「休んでいて収入がないのに、会社から突然何万円もの請求書が届いた!」とパニックになり、余計に心を病んでしまう原因になりかねません。

休職代行のサポート内容にお金の手続きも含まれるか確認しよう

だからこそ、休職代行サービスを利用する際は、ただ「明日から休みます」と伝えてくれるだけの業者では不十分です。

会社と直接連絡を取りたくないから代行を使うのに、傷病手当金の書類のやり取りや、社会保険料の振り込み方法の確認で、結局自分で会社と連絡を取らなければならないとしたら本末転倒ですよね。

依頼する際は、「傷病手当金の申請書類の郵送手配」や「社会保険料の支払い方法の確認」までしっかり間に入ってサポートしてくれるかを、必ず事前にチェックしましょう。

失敗しない!休職代行の選び方と注意点(費用相場)

休職中のお金の不安が少し和らいだところで、実際に休職代行サービスを選ぶ際の「絶対に知っておきたいポイント」をお伝えします。ここを間違えると、後々トラブルになる可能性があるので注意してくださいね。

一般の代行業者と「弁護士」の違い

休職代行サービスは、運営元によって大きく「一般業者」と「弁護士(または労働組合)」に分けられます。

一番の違いは「会社と交渉ができるかどうか」です。
一般業者はあくまで「あなたの代わりに休職の意思を伝える(お使いをする)だけ」ですが、弁護士や労働組合が運営しているサービスであれば、休職期間の延長や、未払い残業代の請求などについて、会社と直接「交渉」をすることができます。

要注意!「非弁行為」のトラブルを避けるために

ここで気をつけたいのが「非弁行為(ひべんこうい)」という法律違反です。
弁護士資格を持たない一般業者が、会社に対して「〇〇さんの休職を認めてください!」「有給を消化させてください!」と交渉することは法律で禁止されています。

もし会社側が「代行業者の言うことなんて聞かない!」と強硬な姿勢をとってきた場合、一般業者ではそれ以上対応できなくなってしまいます。
会社と少しでも揉めそうな不安がある場合は、はじめから「弁護士」が直接対応してくれるサービス、あるいは「労働組合」が運営しているサービスを選ぶのが最も安全で確実です。

費用相場はどれくらい?

休職代行の費用相場は、おおよそ以下のようになっています。

  • 一般業者・労働組合: 3万円〜5万円程度
  • 弁護士: 5万円〜10万円程度

最近では「エスケープ」などの専門業者も登場してきており、おおむね数万円から依頼が可能です。
決して安い金額ではありませんが、これで「明日から会社に行かなくていい」「上司と話さなくていい」という安心感が買えて、傷病手当金をもらいながらゆっくり休める環境が手に入るなら、自分を守るための「必要経費」と考えても良いかもしれませんね。

公務員でも休職代行は使える?

公務員の方は、民間の会社員とは法律(国家公務員法・地方公務員法)が異なるため、一般の代行業者では対応できないケースがほとんどです。
公務員で休職や退職を悩まれている場合は、必ず「公務員対応可能」と明記されている弁護士のサービスに相談するようにしてください。

まとめ:心と体が壊れる前に「正しいお休み」を

毎日ツラい思いを抱えながら、本当によく頑張ってきましたね。

プロの手を借りて、まずは自分を守りましょう

「代行サービスを使うなんて、逃げているみたいで申し訳ない…」と罪悪感を感じる必要は全くありません。限界を迎えた心と体を守るために、プロの力を借りることはとても賢明な選択です。

傷病手当金などの公的な制度をしっかり活用すれば、休んでいる間も生活のベースは守られます。まずは休職代行を使って「安全な場所」を確保し、ゆっくりと深呼吸をして、自分を取り戻すことから始めてみましょう。

それでもやっぱり「辞めたい」と思ったら

この記事を読んでも、「いや、やっぱり今の会社に戻るなんて絶対に考えられない」「休職という中途半端な状態ではなく、スッパリ縁を切りたい」と心が決まっている方もいるかもしれません。

その場合は、無理に休職を挟まずに「退職代行」を使って、次のステップへ進むのも一つの正解です。
退職代行の選び方や、おすすめのサービス比較については、当ブログの別館『よろず屋ログ』で詳しく解説する予定です。

あなたが笑顔で「明日」を迎えられる日が来ることを、心から応援しています🌱


■ 免責事項
本記事は、ファイナンシャルプランナーとしての知識および執筆時点での情報に基づき、一般的な情報提供を目的として作成しております。
傷病手当金の実際の受給条件は、ご加入の健康保険組合や個別の状況により異なります。また、労働問題に関する法的なトラブルの判断については、必ずご加入の健康保険組合、労働基準監督署、または弁護士などの専門機関へ直接お問い合わせください。
当サイトの情報を利用して生じた損害等について、筆者および運営者は一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

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この記事を書いたFP

こよみ | 資産防衛のFPのアバター こよみ | 資産防衛のFP 2級FP技能士 / ブロガー

関東在住のミドル世代。元・金融機関勤務の経験と「2級FP技能士」の知識を活かし、教科書的な理論ではなく、生活防衛のためのリアルなお金の知恵を発信中。モットーは「世間体より実利」。

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