こんにちは。FPのこよみです🌱
健康のために毎年人間ドックを受けている方も多いのではないでしょうか。
実は私自身も、つい先日人間ドックを受診してきたばかりです。また、歯医者での定期クリーニングや歯石取りなど、予防のためのメンテナンスも欠かさないようにしています。
数万円かかることも珍しくない人間ドック。
「少しでも税金が戻ってくるなら嬉しいな…」
と、受診後にふと疑問に思った方もいるかもしれません。
結論から言うと、人間ドックの費用は原則として医療費控除の対象外です。
しかし、がっかりするのはまだ早いです。
実は、手元に残る「人間ドックの結果通知書」が、別の節税制度で大活躍する可能性があります。
この記事では、人間ドックと医療費控除の関係や, セルフメディケーション税制との違い、実際にe-Taxで確定申告した体験も交えながら、FPの視点でわかりやすく解説します。

人間ドックは医療費控除の対象になる?
まずは一番気になる結論からお伝えします。
原則として対象外
人間ドックは病気の治療ではなく、「病気の予防」や「健康管理」を目的として受診するものです。
そのため、国税庁では原則として医療費控除の対象外とされています。
医療費控除の対象となるのは、病気やケガの治療に直接必要な費用です。
健康状態を確認するための検査費用は、基本的に対象になりません。
そのため、人間ドックや健康診断の費用そのものは、通常は医療費控除として申告できないと考えておきましょう。
例外:病気が見つかり治療につながった場合
ただし、例外があります。
人間ドックの結果、重大な病気が見つかり、そのまま治療を受けることになった場合です。
例えば、
- がん
- 高血圧
- 糖尿病
- 心疾患
などが発見され、その後治療に移行したケースでは、人間ドックの費用も治療に必要な検査だったと認められる場合があります。
この場合は、人間ドック費用も医療費控除の対象になる可能性がありますので、領収書は必ず保管しておきましょう。
人間ドックの費用が無駄にならない理由
医療費控除の対象外だと聞くと、
「じゃあ節税には全く使えないの?」
と思ってしまいますよね。
実はそうではありません。
セルフメディケーション税制とは
セルフメディケーション税制とは、対象となる市販薬(スイッチOTC医薬品)を年間12,000円を超えて購入した場合に利用できる所得控除制度です。
花粉症の薬や風邪薬、胃腸薬などをドラッグストアで購入している方なら利用できる可能性があります。
医療費控除とは別の制度ですが、上手に活用すれば税金の負担を軽くすることができます。
人間ドックの受診が「一定の取組」になる
セルフメディケーション税制を利用するには条件があります。
そのひとつが、
「健康の維持増進及び疾病の予防への取組」を行っていること
です。
具体的には、
- 人間ドック
- 健康診断
- 特定健診
- がん検診
- 予防接種
などが該当します。
つまり、人間ドックを受診している人は、この条件を満たしている可能性が高いということです。
人間ドックの結果通知書や受診を証明できる書類は、セルフメディケーション税制を利用する際の大切な証明書類になります。
セルフメディケーション税制を利用する条件
対象医薬品を年間12,000円超購入
まず必要なのが、対象となる市販薬を年間12,000円超購入していることです。
対象商品にはレシートに
- ★印
- セルフメディケーション税制対象
などの表示があることが多いため、購入時に確認しておきましょう。
健康診断・人間ドックの受診
先ほど説明したように、
- 人間ドック
- 健康診断
- 特定健診
などを受けていることも条件のひとつです。
結果通知書や受診証明書は大切に保管しておきましょう。
医療費控除との併用はできない
ここが非常に重要です。
セルフメディケーション税制と医療費控除は同じ年に両方利用することはできません。
どちらか一方を選択する必要があります。
そのため、「医療費控除の方がお得なのか」「セルフメディケーション税制の方がお得なのか」を比較して判断する必要があります。
【FP解説】どちらがお得?医療費控除とセルフメディケーション税制
医療費が多い人
次のような方は医療費控除が有利になりやすいです。
- 入院した
- 手術を受けた
- 家族全体の医療費が高額になった
年間10万円を超える医療費がある場合は、まず医療費控除を検討してみましょう。
市販薬中心の人
一方で、
- 花粉症薬
- 胃薬
- 風邪薬
などを毎年継続的に購入している方は、セルフメディケーション税制の方が有利になる場合があります。
病院にはあまり行かないけれど、市販薬代が意外とかかっている方は要チェックです。
迷ったら試算してみよう
私自身、
2024年(令和6年)分の確定申告はセルフメディケーション税制利用。
2025年(令和7年)分の確定申告ではセルフメディケーション税制ではなく、医療費控除を選択しました。
理由は、2025年(令和7年)分では親知らずの抜歯手術を受けたことで医療費が大きくなり、試算した結果、医療費控除の方が節税効果が高かったためです。
一方で、普段から人間ドックを受診し、歯医者でも定期的な歯石取りやクリーニングを受けています。
こうした健康管理の習慣は、セルフメディケーション税制を利用する際の「一定の取組」にもつながります。
どちらがお得になるかは人によって異なりますので、迷った場合はe-Taxで試算してみるのがおすすめです。
【体験談】e-Tax申告してみた
レシート管理のコツ
実際にやってみて感じたのは、「入力よりレシート管理の方が大変」ということでした。
対象医薬品を購入したら、
- 専用のクリアファイルに入れる
- 家計簿アプリに記録する
など、自分なりの管理方法を決めておくと後で楽になります。
実際に入力した流れ
私の場合は、マイナンバーカードとパソコンを使ってe-Taxで申告しました。
思っていたより操作は簡単で、画面の案内に従って入力すれば自宅で完結します。
確定申告というと難しいイメージがありますが、一度経験すると意外とハードルは高くありません。
まとめ
人間ドックの費用は、原則として医療費控除の対象外です。
しかし、
- 病気が見つかり治療につながった場合は対象になる可能性がある
- セルフメディケーション税制の利用条件を満たす証明になる
- 結果通知書や受診記録は節税に役立つ
という大切なポイントがあります。
せっかく受診した人間ドックです。
健康管理だけでなく、利用できる制度もしっかり活用して、賢く家計を守っていきましょう🌱
※本記事は執筆時点の法令・制度に基づいて作成しています。個別の税務判断については、国税庁、税務署、税理士などの専門家へご確認ください。

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